eスポーツで注意するべきポイントとセキュリティ対策を解説

これまで自宅で遊んでいたゲームも近年は、インターネット接続を通じてオンライン化されたこともあり、国境を超えて世界中のプレイヤーと交流できるようになりました。最近は国内外問わず、各地でゲームの大会が盛んに開催されるようになり、その中心となっているのがeスポーツです。eスポーツはゲームの垣根を越えた競技として、今や世界各国で注目されており、国際大会の賞金額が非常に高額などというニュースを目にした人もいるのではないでしょうか。今回は、このeスポーツの仕組みについて詳しく紹介するとともに、eスポーツを行なうことで想定される課題などについても詳しく紹介します。

コンピューターゲームの歴史

ひと昔前にゲームといえば、主にファミコンやスーパーファミコン、プレイステーションなど家庭用ゲーム機、もしくは街中にあるゲームセンターが一般的でした。しかし、最近は、各ゲーム機やパソコンやスマホでプレイ可能なゲームが増え、それぞれインターネット接続できるようになったこともあり、地理的な距離に関係なくオンライン上で様々な国のプレイヤーと対戦したり、協力してゲームを進めていくなど、交流できるようになりました。

ゲームの大会の歴史は古く、最初の大会は1970年代にまでさかのぼります。最初のゲーム大会といわれているのが1972年にアメリカのスタンフォード大学で行なわれた宇宙戦争をモチーフとしたSpacewar!という対戦型のコンピューターゲームを使った大会で、1980年代には当時大人気だったスペースインベーダーゲームを使った大会には1万人も参加するなどいくつか大規模な大会が開催されました。1990年代に入るとストリートファイターⅡの世界的な人気によってプレイヤー同士が対戦する格闘ゲームが人気を博したことでそれまで点数やハイスコアを争うようなゲーム大会から対戦型のゲームによる大会が増えてきました。その後2000年前後からはインターネットの普及も相まって、オンラインゲーム人口自体も増えていきました。2000年代後半からゲーム会社など大手企業が大規模な大会を開催するようになって賞金額も大幅に上がって、より注目されるようになったことでプロゲーマーという職業とeスポーツは一気に市民権を獲得し、世界各地で競技人口が爆発的に伸びています。現在では日本をはじめ、世界各国にeスポーツのプロ選手やプロチームが次々と誕生し、なかにはゲームのプロを育成する専門学校などもあります。

eスポーツとは?

eスポーツ(esports)とは、electronic sportsの略称で、主にコンピューターゲームを使った対戦型のスポーツで、大会では個人もしくはチームで対戦し、競い合います。「eスポーツ」という言葉は1990年代後半に当時コンピューターゲームが盛んで政府もIT産業に力を入れ始めていた韓国国内で使用されるようになったのが起源といわれています。

現在、eスポーツは世界で競技人口が1億人を超え、視聴者数を合わせると4億人以上ともいわれています。近年は大企業がスポンサーになっていることもあり、各プレイヤーに与えられる賞金額も増加しています。例えば、国際サッカー連盟(FIFA)が主催するFIFA eワールドカップは2004年から毎年開催されており、2024年サウジアラビアでの大会の賞金総額はなんと6000万ドルで、これはeスポーツ史上前例のない最高額です。

また、ここ20年のうちに様々なeスポーツの国際大会が開催されてきましたが、実際のスポーツ大会で競技として採用されるケースも増えています。2007年にマカオで開催された「アジアインドアゲームズ」においてeスポーツは正式なメダル種目となったほか、2018年にインドネシアで開催されたアジア競技大会では日本でも大人気サッカーゲームである「ウイニングイレブン 」などいくつかのゲームが史上初めて公開競技として採用されました。また、東南アジア版オリンピックでもある東南アジア競技大会(通称SEA GAMES)においては、既に3大会連続で開催されており、数ある実施競技の中でも非常に高い人気を誇っています。

このような世界中でのeスポーツの人気の高まりについて国際オリンピック委員会(IOC)もeスポーツは競技性のあるスポーツ活動であると見なしており、次第に「eスポーツをオリンピックの種目に」という声があがりましたが、残念ながら2024年のパリオリンピックの正式種目として採用するのは時期尚早と判断されて見送られました。

しかし、2021年には、IOCが各競技連盟と初めて主催した公式のeスポーツ大会として、「オリンピック・バーチャルシリーズ」が東京オリンピックに先がけて開催されました。実施された競技ゲームは、野球競技(世界野球ソフトボール連盟)、自転車競技(国際自転車競技連合)、ボート競技(国際ボール連盟)、セーリング(ワールドセーリング)、自動車競技(国際自動車連盟)の5つ。自動車競技はグランツーリスモSPORT、野球競技はeBASEBALLパワフルプロ野球2020など日本人にも馴染みのあるゲームが使用されたこともあり、注目を集めました。

2023年には、eスポーツ版オリンピックのような意味合いを持つ「オリンピックeスポーツシリーズ(OES)」という国際大会が開催されました。2021年大会の野球やセーリング、モータースポーツに加えて、アーチェリー、チェス、テニスが新たに採用され、決勝戦は同年6月にシンガポールで開催された「オリンピックeスポーツウィーク」の一部として行なわれました。このように現在、eスポーツ業界では大規模な国際大会が次々と開催されており、今後さらに発展していくことが予想されます。

eスポーツのプロ選手たちは、各企業とスポンサー契約を交わし、世界各地の大会を転戦しながら賞金を得るなど実際のスポーツと同じようなスタイルで競技人生を送ることができたり、Youtuberとしてプレー動画の配信で収入を得たり、専門学校で今後の選手育成に関わったりするなど、活躍の場はどんどん広がっているといえます。

eスポーツをプレイする上で注意すべきポイント

上記でも紹介した通り、eスポーツはもはやゲームの域を超えており、現代の子供達が憧れる職業の一つでもあります。しかし、通常のスポーツと同様にeスポーツにもプレイする上で様々な注意点があるのも事実です。特にオンライン上で行なうため、通常のスポーツとは異なる独自のトラブルや悪影響があります。以下では、eスポーツをプレイする際に気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。

プレイ時間

eスポーツも実際のスポーツ同様に練習する時間が必要です。ただ、eスポーツの場合は画面を見て行うため、あまり長時間プレイしすぎると眼精疲労や腰痛など、様々な身体的な疲労が蓄積し、病気になる場合があります。依存症になる危険もあるので適度に休憩したり、1日のプレイ時間を決めることによって、それらのリスクを防ぐことができるでしょう。

フェアプレー精神を忘れない

オンラインゲームの場合、オンライン上で様々なプレイヤーと対戦したり、攻略するために協力してゲームを進めていきますが、実際のスポーツと同じくマナー違反に注意しながらフェアプレーを心がける必要があります。いくらオンライン上とはいえ、自分と同じくプレイしているのは人間です。たとえ、腹が立つようなことをされたとしても、暴言など相手の嫌がる行為は絶対に避けましょう。

個人情報は書き込まない

オンラインゲーム内には、アイテムの交換や売買に誘うふりをしてアイテムを盗んだり、個人情報を聞き出そうとする犯罪者が紛れ込んでいます。個人情報の漏洩などトラブルを避けるためにも、SNSなど他のオンラインサービスと同じように名前や住所、電話番号、SNSのアカウントなど個人を特定できる情報を決して書き込まないようにしましょう。もちろん、実際に会おうと言われても断りましょう。

コストに注意

eスポーツだけでなく、ゲームをプレイするにはデバイスや専用のコントローラーなどが必要になる場合があります。特にオンラインゲームは使用するパソコンなどの性能に大きく影響を受けるため、より結果を求めるためにはより高性能なパソコンが必要になる傾向があります。また、課金制のオンラインゲームの場合は熱中しすぎて結果、ゲームに課金した料金が高額になる恐れがあります。特に子供がeスポーツをプレイする場合は、課金の仕組みを把握しておき、勝手に課金しないようにあらかじめ設定しておく必要があります。

デバイスは常に最新の状態に

eスポーツをはじめ、オンラインゲームに使用するパソコンやスマホ、ゲーム機のOSは常に最新版が出たらすぐにアップデートすることをおすすめします。これらには最新の脅威を防ぐための更新が含まれているため、随時更新することがセキュリティ対策にもなります。

セキュリティ対策は万全に

サイバー犯罪者達はオンラインゲームの中毒性をうまく悪用して、ゲームに熱中しすぎているユーザーを標的にし、オンラインゲームに関連する様々なものに罠を仕掛けています。例えば、攻略アプリや攻略サイトには、最初からユーザーを騙すための不正アプリや危険なマルウェアが含まれている可能性があります。これらの脅威を事前に検知するようなセキュリティ対策ソフトを導入することをおすすめします。特にマカフィーが提供しているマカフィー+では、外部から覗き見されないためにインターネット通信を暗号化するVPN(仮想プライベートネットワーク)機能をはじめ、クリックする前にウェブサイトの危険度を知らせてくれるウェブ保護機能などいくつかの優れたセキュリティ対策機能を兼ね備えているのでお使いのデバイスに導入することでより安全性が高まるでしょう。

まとめ

今回は、eスポーツをはじめとするゲームの歴史を踏まえつつ、近年のeスポーツ人気の理由や注意点について解説してきました。eスポーツは、将来性のある分野として今後も更なる発展が見込まれる分野といえますが、一方では熱中しすぎるあまり心身ともに悪影響を及ぼす危険性があることがわかりました。さらには、人気のオンラインゲームの周辺にはサイバー犯罪者による様々な罠が仕掛けられている可能性があり、それらを回避するためにはセキュリティ対策ソフトを導入することが最も有効的な方法といえます。eスポーツを安全に利用するためには、まず上記で紹介したeスポーツをプレイする上で注意すべきポイントを実行しつつ、マカフィー+のような優れたセキュリティ対策ソフトを導入することでより安心してプレイに集中することができるでしょう。

マカフィー® トータルプロテクションを30日間お試しいただけます

マカフィー® トータルプロテクションを利用し、オンライン上での安全を確保している6億人以上のユーザーの仲間入りをしましょう。

FacebookLinkedInTwitterEmailCopy Link

最新情報を入手する

フォローして、マカフィーに関する最新情報を取得して消費者やモバイルのセキュリティ脅威について理解しましょう

FacebookTwitterInstagramLinkedINYouTubeRSS

以下からの詳細: インターネット セキュリティ

Back to top